【菱目打のデザインと、作業性の良さを変えない事】を念頭に【幅広の菱目打】を開発しました。
作業性の良い【約30mm幅(1寸幅)】にこだわりました。
今までの菱目打と同じピッチで、一定した品質です。
更なる作業効率の向上をご体感頂けます。

従来品の菱目打の【デメリットは2つ】ありました。
①刃の角度が鈍角で、開けた穴が菱型では無く、四角に近い大きい穴が開いてしまう事。
②刃部分の仕上げが粗悪で、叩いた時に革から抜けにくい事。
(左右に振って無理やり抜く為、革が伸びてしまう深刻なダメージを与えてしまう)

【誰でも綺麗な縫い目になり、力を入れる事なく革からスッと抜ける作業効率が良い製品】をという事で開発したのがこの製品です。

革手縫いの歴史は長く【菱型の穴にする理由】があります。
①手縫い時の力が対角線にかかる為、手縫いの力で革(素材)がちぎれにくい事。
(革手縫いは、ミシン縫いよりもはるかに力が掛かる為、耐久性はより強いとも言える。)
(ヨーロッパ目打ちも同じ原理です。)

②革手縫いは主に#0~#8迄の太い糸を使用します。
(ミシン縫いは、針と糸も細く、縫い目の構造が異なります。)
太い糸の為、当然針も太く、必要最低限の穴で、太い糸と太い針を通せる穴が必要となります。
革手縫いの長い歴史の中で、上記の条件を満たした、最も適した形状が菱型となりました。

下記が【特徴】です。
①全体について
刃先から打刻部分まで、均一に焼き入れ加工を施しているので、曲がりや変形がありません。
黒コーティング処理で錆び防止としています。

②刃部分について
１刃、１刃、手作業で刃付けをした後、丹念に磨いています。
その為、抜群の切れ味を体感頂けます。
刃の角度と研磨による効果から、革から菱目打を抜きやすいので素材のダメージがありません。
刃付けをして直ぐの最高の状態で、刃部分を樹脂で保護(コーティング)して出荷しています。

③刃の角度について
刃の角度を可能な限り、急角度にしています。
開けた穴がシャープ菱形になり、手縫い独特の綺麗な縫い目になります。

④持ち手部分について
持ち手部分(60mm)に、アヤメ加工を施して滑り止めにしています。
指先が滑らないので、確実な作業が行えます。

⑤打刻について
ピッチ(mm)と MADE IN JAPAN(OKA Factory製造品の証)を打刻しています。