レザークラフターの為の【最高級菱切り】です。
刃形状と品質に特にこだわりました。
下記が開発時、商品に取り入れた【こだわり】です。

1. ー刃に対するこだわりー
刃を手作業で、通常より更に丹念に鋭く仕上げました。
定番の菱切りと比較して、【正面はより鋭利に、側面はより薄く】しました。
これにより、刺さる時の抵抗が少なくなる為、力を入れる事なく、スッと革を貫通します。
たまに、自分で菱切りの刃先を丸めて、ヘラの様に薄く加工している方を見かけます。
実は、その様な加工を私達はおすすめしません。
菱切りの構造上、革の繊維を線形状で刺すよりも、【点で刺す方がはるかに抵抗が少ない】為です。
刃先を丸めている理由は、刺した時の革の入り口と出口を、刃先の短い距離で、同じ大きさの穴にする為だけです。
私達の菱切りは、刃幅をストレート形状に作っているので、少し刺せば穴は深く刺した時と同じ穴になります。
又、穴開けの為に引いたガイド線を刺す作業も、面より【点の方が遥かに正確】です。
是非、【私達の考えるストレスの無い切れ味】をご体感下さい。

2. ー木柄についてー
木柄に【アサダ】を使用しました。
アサダは、主な用途は【靴製造の木型】が知られています。
重硬で切削加工がしにくい材質で、耐久性が高く、手に常に触れる工具に向いています。
仕上げは無塗装なので、手汗を吸収して、手に馴染みます。
中心に2本線を入れて、握った時の【親指と中指の滑り止め】を作りました。

3. ー桂についてー
真鍮無垢削り出しの桂を、真鍮釘で止めて、美観を意識しました。
使用中、指先に違和感が出ない様に、木柄と桂に段差を出さず、フラットにする事にこだわりました。

4. ー組み付けについてー
菱切りの刃を【柄に垂直】に組み付けました。
垂直に組み付ける事で、手で握っている柄の形状を目安に、感覚で穴を開けられる様になりました。
肉眼で確認しながら、穴を開ける必要がありません。

5. ー刃の材質と焼入れついてー
刃の【材質と仕上げ】にこだわりました。
刃部分の材質には工具鋼を使用しています。
刃部分全体に、焼入れ加工を施して金属硬度を高めています。
刃にバネ性を持たせて、折れにくくしています。

6. ーサイズと適合性についてー
刃幅を【ストレート形状】にして【サイズバリエーション】を増やしました。
刃幅を刃先から根元までストレート形状にしました。
深く刺しても穴の大きさが変わりません。
サイズバリエーションを増やして、製品の規格を明確にしました。
菱目打の各サイズに対応させました。
【菱切り = 菱目打】
No.1(細)刃幅:2.0mm = 3mmピッチ
No.2(中)刃幅:2.5mm = 4mmピッチ
No.3(太)刃幅:3.0mm = 5mm/ 6mmピッチ

7. ー全長と刃の長さについてー
全長【110mm】、刃の長さを【約20mm】にしました。
柄から出ている刃の長さを20mmにしました。
柄を握った時に、人差し指が刃の先端に来る様にしています。
革に刺す作業性が格段に上がります。
刃のしなり防止と強度を向上させる役割もあります。

8. ー印字についてー
柄に【サイズの表記】と【JAPAN】を印字しました。
No.1(細)/ No.2(中)/ No.3(太)のサイズを印字しています。
JAPAN(岡製作所製造の証)も印字しています。